11月21日(木)2024年度ゼロエミッション研究会第4回勉強会を開催
ゼロエミッション研究会
あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システム=「ゼロエミッション」
当財団では、ゼロエミッションの実現に向けて、2017年より食品小売業・外食産業の店舗から発生する廃棄物(特に食品循環資源)の発生抑制・資源循環・適正処理の手法を学ぶ場として、「ゼロエミッション研究会」を開催しています。
第4回ゼロエミッション研究会
11月21日(木)に今年度4回目となるゼロエミッション研究会を開催しました。40社65名の方にZOOMとのハイブリット勉強会にご参加頂きました。バイオマスリサイクルマネジメントについて株式会社ディー・アイ・ディー 澤田氏にご講演頂き、愛知コーヒー粕リサイクルプロジェクトの進捗報告を株式会社小桝屋 鈴木氏と市場氏にご講演頂き、最後に熱海市伊豆山課題と対策についてSEF志岐理事からご講演頂きました。
- 「バイオマスリサイクルシステム」
株式会社ディー・アイ・ディー
顧問 澤田氏
株式会社ディー・アイ・ディーでは、スーパー等から排出された残さを回収し、バイオマスリサイクルによって完熟堆肥を製造されています。その堆肥は、農家の野菜栽培に利用され、安全で新鮮な野菜を再びスーパー等で販売できる食品リサイクルループの取り組みに貢献されています。食品残さから堆肥へリサイクルし、農家へ提供するまでに起きた様々な課題をどのように解消したか、そしてこれから目指す取り組みを発表頂きました。
- 「愛知コーヒー豆粕リサイクルプロジェクトの進捗報告」
株式会社小桝屋
専務取締役 鈴木氏・営業部長 市場氏
株式会社小桝屋では、2020年からコーヒー豆粕を使った飼料・肥料リサイクル事業を行っています。今回は、2022年~23年に実走された「愛知県循環型社会形成推進事業コーヒー粕飼料・肥料の更なる需要を創出するためのブランド化とリサイクルループの構築」についての結果と、引き続き「コーヒー粕飼料・肥料の更なる需要を創出するためのブランド化」について24年度進捗を発表頂きました。
- 「熱海市伊豆山 課題こそチャンス」
公益財団法人Save Earth Foundation
理事 志岐氏
SEF志岐理事は、熱海市の伊豆山地区自治会や地域住民と協力して、新たな循環型街作りを目指しています。今回は、LFCコンポストを使った地域のゴミ削減や、地元の商品をリサイクルし環境の付加価値をつけた商品化、災害に強い街づくりについて取り組みをご紹介頂きました。
参加企業からの声
弊社も食品リサイクルには取り組んでいますが、排出した残渣から作られた肥料で農産物を作り、それを販売する食品ループの取り組みにまで着手できていません。いろいろな裏側のお話をお伺いでき勉強になりましたし、当社もまだまだ検討の余地がありそうだと思いました。
コーヒーかすからできた飼料を与える事で、抗酸化力の向上や、酸化ストレス低下、ドリップ量の低下など、食品ロスにも効果があると知り、リサイクルが多面的にメリットを与えることができると改めて認識させて頂きました。
先進的な処理施設が増え広域回収によるリサイクルスキーム構築が求められる一方、運搬負荷増加なかでリサイクルを地場で行うことの有用性、使い分けの必要性を認識しました。など、たくさんの感想を頂きました。
- 2024年度 ゼロエミッション研究会
2024年度のゼロエミッション研究会は、来年1月を予定しております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご参加の程お待ちしております。
- 2024年12月24日
- カテゴリー: イベント・ボランティア報告, 事業活動報告, 資源循環事業
- タグ: セミナー