2月24日(金)2024年度森林アカデミー第6回勉強会を開催
森林アカデミー
持続可能な循環型社会をめざし、企業が森林活動を通して果たす生物多様性・脱炭素への貢献を実践的に学ぶための勉強会として「森林アカデミー」を2024年度から新たに発足いたしました。1つの地域で企業が取り組む森林再生と生物多様性の保全を体系的に学び、今後企業に開示が求められるTNFDへの対応や企業の森、自然共生サイト申請を行うことを実現して参ります。
第6回森林アカデミー
2月24日(金)に今年度6回目となる森林アカデミーを開催いたしました。18社38名の方にZOOMでの勉強会にご参加頂きました。第6回は森林・人・企業が活性化する地方創生として林野庁山村振興・緑化推進室の諏訪幹夫室長にご講演いただき、地域生物多様性増進法について環境省自然環境局の和田光央企画係長にご講演いただきました。
- 「森林・人・企業が活性化する地方創生」
林野庁 森林整備部 森林利用課 山村振興・緑化推進室
諏訪幹夫室長
森林の状況として、江戸時代や戦後の森林の状況や社会経済生活の向上と2050年カーボンニュートラルに寄与する「グリーン成長」の実現について。企業の森林づくりとして、企業の森林づくりに関わる世界の趨勢、地球環境や社会への貢献等のため、企業等が森林づくり、TNFD提言に基づく企業の情報開示の事例等(国内の森林関係のみ)、TNFD情報開示に関する動き、森林由来J-クレジットの創出と活用や企業と森林をつなぐ取組への支援について。森林サービス産業として、「森林サービス産業」の推進、山村地域が森林サービス産業の推進に取り組む意義、企業における森のプログラム活用の意義、森林サービス産業推進に向けた林野庁の取組、森林サービス産業の創出に活用可能な主な補助事業等、企業における森のプログラム活用事例などをご講演いただきました。
- 「地域生物多様性増進法について」
環境省 自然環境局
和田光央企画係長
生物多様性の現状として、生物多様性と経済、日本における生物多様性の現状やかつて普通に見られた生きものが減少について。生物多様性国家戦略2023-2030として、昆明・モントリオール生物多様性枠組や生物多様性国家戦略2023-2030の骨格について。自然共生サイトとして、30by30目標の達成に向けたOECMの設定等の推進、自然共生サイトについてや認定例について。地域生物多様性増進法として、法律の背景、基本理念・基本方針、税制改正、「自然共生サイト」制度と「地域生物多様性増進法」制度との違いについて。インセンティブ施策として、有識者マッチング制度や生物多様性保全推進支援事業(交付金)
についてご講演いただきました。
SEF事務局の藤田より2月4日の協定式について報告をしました。
参加企業からの声
「企業の森との携わり方については陸前高田の活動を通じて実務的に進めてゆく為の知識として拝聴いたしました。」「自然共生サイトや30by30アライアンスなど、企業の活動として取り組むことのできる活動を知ることができ、大変有意義でした。」「森の見方の変化が大変学びになりました。」と参加者からは大変勉強になったとの感想をいただきました。
- 2025年度 森林アカデミー
次回の森林アカデミーは、2025年4月を予定しております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
来年度からのご参加もお待ちしております。
- 2025年6月27日
- カテゴリー: イベント・ボランティア報告, 事業活動報告, 森林再生事業
- タグ: セミナー