代表理事ごあいさつ

公益財団法人 Save Earth Foundation(SEF)のホームページを訪ねていただき、ありがとうございます。まずは、日頃よりSEFの活動にご支援、ご協力を頂いております皆様に心から御礼申し上げます。

私たちは「美しい地球を子どもたちに残すため、限りある自然資源を有効利用し、持続可能な循環型社会づくりに貢献すること」をその目的に掲げ、食品リサイクル推進を中心とした「資源循環事業」と、森林の再生、保全・活用を推進する「森林再生事業」に取組んでおります。

私が「環境」について考えるとき、必ず頭の中に浮かぶ言葉があります。それは「前提」という言葉です。私が本気で「環境」と向き合うきっかけをつくってくれたのは、「屋久島」との出会いでした。緑・水・光・風、それ以外に何もない千年の杉が群生する太古の森。その森に包まれながら感じたことは、この自然こそが「地球の前提」だということでした。

―「生命」が、大きな流れの中でつながっている―

今でも、時間を見つけては屋久島の森を訪れますが、そのたびにこの思いは強さを増しております。

私たち人間が「自然を守るか・守らないか」という議論は全くナンセンスであり、地球が地球であるために、この自然は存在しなくてはならない。この「地球の前提」を変える権利など人間にあるはずがない。自然を破壊することは、自らの体にナイフを突き立てることに他ならない。屋久島との出会い以降、それが私の「環境」に対する認識となっております。

その思いから、私が創業した企業では「美しい地球を美しいままに、子どもたちに残していく」という環境宣言のもと、事業活動で発生する環境負荷の低減、従業員への環境教育の推進、食品廃棄物をはじめとする廃棄物の3R、従業員の同志が中心となってスタートした森林再生活動などを通して、地球環境の保全に努めてまいりました。

そのような背景もあり、2013年、食品リサイクルの推進を目的として活動されてきた「公益財団法人有機質資源再生センター」の理事長職をお引き受けすることとなりました。

そして2015年4月より、同じく私が理事長を務め森林再生活動に取組んできた「NPO法人Return to Forest Life」の事業を統合し、これまでの「資源循環事業」に加え、「森林再生事業」にも取組む「公益財団法人Save Earth Foundation」として、持続可能な循環型社会づくりに貢献すべく、事業活動を推進しております。

地球温暖化に歯止めをかけ、持続可能な社会を実現するには、大量生産・大量消費・大量廃棄型の現行の社会システムから脱却し、適量生産・適量消費・資源循環型の社会システムへシフトする必要があります。私たちは「資源循環事業」において、これまでの取組みの中で蓄積してきた食品廃棄物等の有機質資源の利活用に関する知見や研究・開発成果をもとに、食品産業を主対象とした資源管理適正化支援、広く社会に向けた普及啓発、そして新たな資源循環型の社会システム構築に向けた調査研究を展開してまいります。

また、日本国土の約7割を占める森林のうち、約4割が主に木材の生産を目的とした人工林であるといわれておりますが、現在では木材の多くを輸入に頼っており、その影響で林業が衰退し、手入れの行き届かなくなった人工林が増加しております。人の手が入らなくなった森林は荒廃し、本来持つ機能を発揮できなくなります。私たちは「森林再生事業」において、これまでRFLが取り組んできた森林再生活動を継承し、それぞれの地域における森林並びに森林を中心とした里地里山の再生、保全・活用の活動主体形成支援、そして環境教育の場と機会の提供に取組んでまいります。

美しい地球を美しいままに、未来の子供たちに残していくこと。これは現代を生きる私たち一人ひとりが、果たすべき責任であると考えております。たとえ一つの行動が「焼け石に水」であったとしても、掛け続けることで少しずつ冷えていく。そんな活動へのご参加とご支援を、心よりお待ちしております。

平成27年12月吉日

公益財団法人 Save Earth Foundation

代表理事  渡邉 美樹

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