9月19日(木)2024年度ゼロエミッション研究会第3回勉強会を開催

ゼロエミッション研究会

あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システム=「ゼロエミッション」
当財団では、ゼロエミッションの実現に向けて、2017年より食品小売業・外食産業の店舗から発生する廃棄物(特に食品循環資源)の発生抑制・資源循環・適正処理の手法を学ぶ場として、「ゼロエミッション研究会」を開催しています。

 

第3回ゼロエミッション研究会

9月19日(木)に今年度3回目となるゼロエミッション研究会を開催しました。43社78名の方にZOOMとのハイブリット勉強会にご参加頂きました。食品ロスの削減の進捗として、ワタミ株式会社の柳原拓海氏に、新型計量器のデモンストレーションを寺岡精工株式会社の大藤政雄氏・間所光義氏に、国産飼料の自給率に貢献するエコフィードとして、中部有機リサイクル株式会社の前川覚氏にご講演いただきました。

「食品ロスの削減の進捗」                                                              
ワタミ株式会社 営業企画部
柳原拓海氏

3010運動や持ち帰りなど行っていたが成果がわかりずらかったため、計量して計った重さで業者様に請求してもらうようにした。計量器を使うにも置くスペースや電源の確保、データ集計の手間や間違い、運搬業者様にとっても店舗計量の重量が正しいかどうかの確認がとれないなど課題が多かった。そのため寺岡精工様に協力していただいて小型、コードレス、データのクラウド管理、簡単計量OP、シール印刷可の計量機を製作していただいた。

今年6月よりワタミの首都圏の店舗にて食品リサイクルループの取り組みが完成した。リサイクルループで出来た卵を使った料理を店舗で提供している。店舗の端末で食品リサイクルループの取組とReエッグを使用したメニューについて説明をしている。分別をすることで量もわかるが分別不良がわかり、コスト削減にもなっている。食ロス削減として①店舗での対策、②メニュー作りでの対策、③食品リサイクルの3本柱でやっていくとのお話しいただきました。

 

「新型計量器のデモンストレーション」                                                              
寺岡精工株式会社 ロジスティクスソリューション事業部
大藤政雄氏・間所光義氏

計量管理の特長として、クラウドでリアルタイムにデータを送信でき、PC不要、いつでもどこでもアクセス可能。コンパクトで棚の隙間などに収納可能、持ち運び可能でどこでも計量可能。飲食店や小型スーパーなどでも利用できるシステム。

計量器の使い方のデモストレーションをいていただきました。

 

「国産飼料の自給率に貢献するエコフィード」                                                              
中部有機リサイクル株式会社 取締役社長
前川覚氏

飼料化は食品リサイクル法、飼料安全法に基づいて行っている。食品リサイクル法だけではなくいろんな法律にのっとって行っていて非常にハードルが高い。飼料化は安全安心な飼料を作るために国から出された資料を提出する必要がある。栄養価など加味していただけると自給率が上がるようになる。値段だけの問題ではないなどお話していただきました。

 

事務局より福岡市の食品リサイクルループ構築に向けて、リサイクラー視察をした際の報告を行いました。

 

参加企業からの声

「参加者の皆様に計量が重要という発信をされており、改めてその位置づけ・重要性について認識することができました」「リサイクラーの安全安心に向けた取り組みに頭が下がります。この内容を排出業者が把握して回収できれば、品質の高いリサイクルができるのだと思います。また、国内の農畜産物は輸入に頼りっ入りですので、これを解消する意味でも国が補助する制度を作らないとリサイクル事業が行き詰っていくと感じました。」

「計量器だけでなく在庫管理のラベル発行機としても使用できるのは素晴らしいと思います。ラベルの台紙がなく、廃棄物の削減になる点も興味深かったです。」と、参加者からは大変勉強になったとの感想をいただきました。

2024年度 ゼロエミッション研究会                                                  

2024年度のゼロエミッション研究会は、11月を予定しております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご参加の程お待ちしております。

 

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