6月13日(木)2019年度ゼロエミッション研究会第2回勉強会を開催

 

4月18日にキックオフした「2019年度ゼロエミッション研究会 実践で学ぶ!持続可能な食リループのつくり方 ~仕組みづくりから認定取得まで~」。

第2回目の勉強会を6月13日(木)15時から、東京駅八重洲口そばの「東京八重洲ホール」にて開催しました。

今回も、名古屋市での食品リサイクルループへの参加を前提として、(株)リンガーハット様、(株)松屋フーズ様、(株)セブン&アイ・フードシステムズ様、ワタミ(株)様の4社、食品リサイクルについて学びを深めたいというオブザーバー参加として、アルガエナジージャパン(株)様、(株)船橋屋様、日本マクドナルド(株)様、トリドールホールディングス(株)様の4社、計8社の環境部門担当者が集い、企業の垣根を超えた共通課題の解決に向けた勉強会を実施しました。

 

【廃棄物処理業者選定のポイント】

前半では、志岐秀明理事((株)ガイアドリーム代表取締役)に、食品リサイクルループへの取組みを推進する際に直面する廃棄物処理業者(収集運搬業者、再生利用事業者)の選定のポイントについて、レクチャーいただきました

志岐理事からは、冒頭で廃棄物業界の近況トピックスをご紹介いただいたのち、委託先の選定には「許可証の確認」「現地現場の確認」「見積の適正性」の3点がポイントになること、委託後の管理が重要となること、解約時には最終委託物の処分完了まで確認すること、切替の際には企業としての方針を明らかにすることなど、実務的な観点に立った処理業者選定時のポイントを、事例を交えながら解説していただきました。

その後、参加者からは、「会社からはコスト抑制を要求されているが、何か方法はないか?」といった質問があり、志岐理事からは「処理業界も人材不足や処分費高騰などにより厳しい状況に追い込まれている。排出者側同士の意見交換や、排出者と処理業者双方で効率化策を検討していくことなどが必要ではないか」との見解が示されました。

 

【食品リサイクルループ構築までの実務的な流れ】

後半は、食品リサイクルループを実際に構築し、持続可能な運用を図っていくためのポイントについて、百瀬則子理事(ワタミ(株)SDGs推進本部長)にレクチャーいただきました。

まず、食品リサイクルループ構築の要点として「環境負荷が低いこと」「コストが適正であること」「肥飼料が生産者に受け入れられること」「仕入基準に合う農産品が生産されること」の4点が挙げられました。

その後、「分別のルール作りと徹底」「発生する食品循環資源の種類と量の把握」「肥飼料の品質検査を主体的に実施」「処理業者との契約書への仕様明記」「社内体制の整備と役割の明確化」といったそれぞれのポイントについて、事例を用いながら解説いただきました。

続いて、事務局から再生利用事業計画認定手続きの詳細についての説明を行った後、情報共有と質疑応答に移りました。

各社からは現状把握の状況や、今回の名古屋市における食品リサイクルループ構築に向けた具体的な課題や懸案事項についての意見があがり、次回勉強会に向けて整理すべき課題や更なる現状把握が必要な項目について再確認し、散会しました。

 

第3回勉強会は8月22日(木)15時から、今回と同じく「東京八重洲ホール」会議室での開催を予定しております。第3回からのオブザーバー参加はもちろん、ループへの正式参加のご希望も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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