4月18日(木)2019年度ゼロエミッション研究会がスタート
2017年度、SEFでは排出事業者主体による廃棄物・資源循環に関する課題の解決をめざし、「ゼロエミッション研究会」と題して10回の勉強会と1回の見学会を開催し、多くの方にご参加頂きました。その中で、参加者の皆様からは「机上だけではなく実践的な取組みを」というお声を多く頂戴しました。
その声を受け、この4月から「2019年度ゼロエミッション研究会 実践で学ぶ!持続可能な食リループのつくり方 ~仕組みづくりから認定取得まで~」と題し、外食事業者の皆様を対象に、持続可能な食品リサイクルループの構築に関する知識やノウハウを学びながら、愛知県名古屋市を舞台に、再生利用事業計画の認定を受けて食品リサイクルループを開始することをゴールとした取組みをスタートしました。
第1回目の勉強会は4月18日(木)15時から、東京駅八重洲口そばの「東京八重洲ホール」にて開催しました。
名古屋市での食品リサイクルループへの参加を前提として、(株)リンガーハット様、(株)松屋フーズ様、(株)セブン&アイ・フードシステムズ様、SFPホールディングス(株)様、ワタミ(株)様の5社、食品リサイクルについて学びを深めたいというオブザーバー参加として、アルガエナジージャパン(株)様、(株)船橋屋様、日本マクドナルド(株)様、トリドールホールディングス(株)様、(株)はなまる様、サントリーホールディングス(株)様の6社、計11社の環境部門担当者が集い、企業の垣根を超えた共通課題の解決の場としてキックオフを迎えました。
【急変する廃棄物処理業界~排出者の今後の検討課題とは~】
前半では、志岐秀明理事((株)ガイアドリーム代表取締役)に、食品リサイクルループの取組みを推進する際に直面する課題である廃棄物処理業界の現状についてのレクチャーをいただきました。
ドライバーの人手不足や処分費の高騰など、処理コストの上昇基調が続く中で、休日や大型連休の回収拒否、収集運搬費用や処分費用の値上げ要請などはますます増えると予測。また、世界的な環境問題の高まりによる廃プラ類などの国内処理施設不足など、廃棄物処理業界に大きな変化が到来している中、これまで以上に排出事業者が主体的に廃棄物の課題と向き合っていく必要があることを再確認しました。
【食品リサイクルループの基本と要諦】
後半は、今回の主題である食品リサイクルループをテーマに、百瀬則子理事(ワタミ(株)顧問)に講演いただきました。
まず、食品リサイクル法の趣旨と概要について、また再生利用を促進するための2つの措置(登録再生利用事業者認定制度、再生利用計画認定制度)について確認しました。
その後、百瀬理事が前職の総合スーパー時代に取組んできた食品リサイクルループの事例を紹介いただきながら、実際に食品リサイクルループを構築するにあたってのポイントを整理しました。
講演のあと、それぞれの事業者が抱えている課題について参加者との意見交換を行い、第2回までに現状把握(廃棄物の発生状況把握、廃棄物の処理状況把握、最終製品の購入可能性確認など)を各社で実施することを確認し散会しました。
第2回勉強会は6月13日(木)15時から、今回と同じく「東京八重洲ホール」会議室での開催を予定しております。第2回からのオブザーバー参加はもちろん、ループへの正式参加のご希望も承りますので、お気軽にお申し込みください。
- 2019年4月24日
- カテゴリー: イベント・ボランティア報告, 事業活動報告, 資源循環事業
- タグ: セミナー