9月16日(木)2021年度ゼロエミッション研究会第3回勉強会を開催

ゼロエミッション研究会

あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システム=「ゼロエミッション」
当財団では、ゼロエミッションの実現に向けて、2017年より食品小売業・外食産業の店舗から発生する廃棄物(特に食品循環資源)の発生抑制・資源循環・適正処理の手法を学ぶ場として、「ゼロエミッション研究会」を開催しています。
第3回ゼロエミッション研究会は9月16日(木)に開催し、26社40名と多くの方にご参加頂きました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言発令期間中であることを受けまして、今回はオンライン形式での開催となりました。
今回は、令和3年度愛知県の循環型社会形成事業補助金を活用したコーヒー粕事業を中心とした勉強会となりました。

講演テーマ1:「コーヒー粕の機能性に注目した国内初の高付加価値化事業」

「コーヒー粕の機能性に注目した国内初の高付加価値化事業」というテーマで、株式会社小桝屋(以下、小桝屋)の鈴木 邦彦氏に情報を提供頂きました。
小桝屋様は、愛知県を拠点に堆肥や飼料、メタン発酵助剤の製造販売を行っています。環境にやさしい堆肥や肥料の製造を行うだけではなく、研究や分析にも力を入れており、地球にも優しく安全性の高い商品を開発されています。
コーヒー粕の発生が年間60万トン発生している現状と、さらに最適な資源循環の活用がなされていないことを課題とし、全国初の飲料メーカー・外食事業者・小売事業者の異業種合同での再生利用計画の実現に向けて、事業概要やコーヒー粕の高付加価値化についての情報提供頂きました。

講演テーマ2:「食品リサイクルにおけるコーヒー豆粕の利用」

次に、「食品リサイクルにおけるコーヒー豆粕の利用」というテーマで、麻布大学の河合 一洋氏に情報を提供頂きました。
飼料としてのコーヒー豆粕の成分と期待される機能について、現状の搾乳環境や牛の生育状況なども交えた研究内容を提供頂きました。実際にコーヒー飼料を与えている酪農家からの評価など、飼牛にコーヒー豆粕を与えた場合の今後の展望を専門的な観点からもご説明頂きました。

講演テーマ3:「イオンエンジンによる極低エネルギー乾燥システムと需要関連事業のご紹介」

最後に、「イオンエンジンによる極低エネルギー乾燥システムと主要関連事業のご紹介」というテーマで、グレンカル・シナリー株式会社(以下、グレンカル・シナリー)中石 雅仁氏に情報を提供頂きました。

グレンカル・シナリー様では、SDGsの目標達成に貢献すべく、「極低エネルギー・低コスト乾燥機の普及によるCO2の削減」、「プラスチック用バイオマスフィラーによるプラスチック利用量の削減」、「食品残差の再資源化による循環型社会の実現」を目指した新規事業を推進しています。
今回の講演では、コーヒー豆粕事業を実現するうえでポイントとなる新しい乾燥技術である「MIRAシステム」搭載の「レドッグマスター乾燥機」の紹介と、その他新規事業についての概要をご紹介頂きました。

参加企業様からの声

今回、ご参加頂いた方からは、「様々な業界からの見解を聞くことができて、勉強になった」「非常に良かった」など
のお声を頂くことができました。

第4回ゼロエミッション研究会

第4回ゼロエミッション研究会は、2021年ゼロエミッション勉強会のテーマである「新潟県での食品リサイクルループ」構築に向けた視察見学会を予定しています。食品リサイクルループの構築にご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

 

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