食リサロン・フォーラム2014を開催しました!!

去る3月25日(火)午後1時半から、四ツ谷駅前のプラザエフで、『食リサロン・フォーラム2014』を開催致しました。

1 昨年6月から一年間にわたって開催されてきた食リサロン(通称、“四谷カフェ”)では、リサイクルを進展させる上でネックとなっていると考えられる障害についてそれに係わる方を講師に解決の糸口を探る方法を色々な角度から学んで来ましたが、今回はその総まとめをし、併せて、来年度の勉強会の方向付けをするという狙いからこのフォーラムを企画いたしました。一人でも多くの方々に、食品リサイクルへの関心を高めて戴くことを念頭に、広い層の消費者の方々にお声掛けした結果、食リサロンの常連の参加者、主婦連合会のメンバー、全国食品リサイクル登録再生利用事業者事務連絡会会員など、併せて60名弱の参加者がございました。

 

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最初に農林水産省食料産業局食品産業環境対策室長の長野麻子様から、「今後の食品リサイクル制度について」と題した基調講演を戴きました。

食品リサイクル法は、食品廃棄物の発生量の減少や再生利用等実施率の向上等に一定の成果をあげたこと、前回の改正から5年が経過していることを踏まえ、今夏頃のとりまとめに向けて法制定後2度目の見直し作業の大詰めを迎えているとの道筋が、先ず示されました。

ついで、年間500(30%) ~ 800(45%)万トンに上る「食品ロス」は世界的な穀物価格の高騰や約9億人といわれる飢餓人口にとって解決されるべき重要な課題のひとつで、今後、官民が連携して2Rの取組みがより進む社会経済システムを構築していくが、その手始めとして「商習慣検討ワーキングチーム」による昨年8月から半年間の「納品期限見直しパイロットプロジェクト」の実施(賞味期限を1/3→1/2以上とする店舗への納品期限の緩和)では、かなりの食品ロス削減効果があったので、今後は、食品ロス削減を国民運動として展開していくこと、その運動のロゴマーク“ろすのん”が紹介されました。

また、食品廃棄物の再生利用については、食品廃棄物の20%程度しか飼料化、堆肥化、エネルギー化などで利用されているに過ぎず、残りは自治体により焼却か埋立されているが、この状況を打開するには再生利事業が持続的に成り立つ条件整備に本格的に取り組んでいく必要があると話されました。

 

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ついで日本フードエコロジーセンター代表取締役の高橋巧一様から「食品リサイクルの現場から~その最新情報」と題する特別講演を戴き、冒頭、食品リサイクル全体に関する動向として、食品関連事業者においては中小企業でもリサイクルへの関心が高まってきていること、リサイクル事業者にあっては堆肥化など一種別の取組みから飼料化やメタンガス化を加えた複合的な取組みが出始めていること、農業者においてはエコフィード利用を検討するケースが増えていること、自治体にあっては排出事業者に食品リサイクルへの取組みを促す事例が増えてきていることが報告されました。

ついで、セクター別に現状が報告され、排出事業者では、継続的なリサイクルの実現とそれを通した企業としてのCSRの実現を狙ってループリサイクルへの取組みが増えていること、リサイクル事業者では、収益率の向上を目指して、複数の手法に取り組む複合的な施設を持つリサイクル事業者が増えてきていること、リサイクル製品の出口の確保から農業法人などにより自ら一次産業へ参画するケースが増えていること、また、外食産業やホテルなどリサイクル率が低い川下の産業での有力なリサイクル手段と思われるメタンガス化が広く検討され始めていること等が報告されました。

 

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特別講演終了後、約10分のコーヒータイムがあり、午後3時から高橋巧一様(リサイクル事業者代表を兼ねる)をコーディネーターに5名のパネリストが登壇、食品リサイクル率向上の障害をどう乗り越えて今後も活動に取り組んでいくかを議論して戴きました。

5名のパネリストは、農業者を代表した百姓倶楽部総務の石濱寛徳様、マスコミを代表した日報ビジネス課長の新倉充様、行政を代表した農水省係長の村中大輝様、消費者を代表した主婦連環境部長の有田芳子様、排出者を代表した食品スーパー課長の岩本昌也様の皆さんでした。

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パネリストのほとんどの方は、「食品リサイクルを促進する上でネックとなっている課題について」という共通テーマにて行政者・マスコミ・バイヤー・消費者等を代表して平成25年度の食品リサイクルサロン“四谷カフェ”で講師をお勤めいただいた方々です。最初に、5名の皆さんから食品リサイクルに関する思いや経験談を各4~5分づつ語っていただいた後、これらの皆様がたのお話や長野麻子様の基調講演、高橋巧一様の特別講演の内容に基づいた各種ご質問を参加者から受け、パネリストの有志の回答者との質疑応答によって、食品リサイクルを正しく理解し、また、理解を深めていただきました。

最後に、コーディネーターから、「いろいろな課題はまだまだたくさん山積していますが、食品リサイクル法が出来てこの10年で、牛歩ではあっても食品リサイクルも着実に進展してきています。一人ひとりがリサイクルへの思いを強くもち、各人ができることを地道にやっていくことがベースだが、的確な情報交換などにより、皆様方をはじめ多くの消費者市民が力を結束し、大きな力となって今後も食品リサイクル率の向上に寄与していくことが大切です。」と結ばれ、3時間にわたるフォーラムを無事、閉会いたしました。

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